最近流行の「オーガニック食品」とは一体何?
どんな認証をどこで受けているんだろう。
国内外の認証機関をご紹介します!
身体と環境にやさしく、私たちの生活を豊かにしてくれるといわれるオーガニック食品(有機食品)。
オーガニック食品の規格は農林水産省によって決められています。
オーガニック食品と表示できるものは、農林水産省による規格をクリアしている食品のみ。
規格をクリアしているかどうかを審査する機関は有機JAS認定機関と呼ばれています。
農場や加工品工場などに派遣されたオーガニック検査員による審査に合格し、有機認定を受けることのできたものだけが「オーガニック」や「有機」と表示することを許可されるのです。
しかし、オーガニック食品のパッケージや広告でさまざまな種類の表示を見かけることがあると思います。
そこで今回は、オーガニック食品の安全性を証明する主な認証機関と表示についてご紹介します!
冒頭でもご紹介した通り、日本で有機認定(オーガニック認定)を行うのは有機JAS認定機関と呼ばれる機関です。
この有機JAS認定機関は農林水産省に許可された第3の機関です。
現在国内には56、国外には15の認定機関があり、どの認定機関もJAS法にもとづいた審査を行っています。
また、有機認定機関は「有機JAS認定機関」だけではありません。
海外にもさまざまな有機認定機関があり、中には日本よりもさらに厳格な審査基準をもった機関も存在します。
世界にはどのようなオーガニック認証機関があるのか、その一部をご紹介します。
世界には、ヨーロッパを中心に数多くのオーガニック認証機関が存在します。
その中でも、食品を対象とする有名な認証機関や表示をご紹介します。
1972年にフランスで設立。
現在では世界110ヶ国以上・約770の団体が加盟する国際的なオーガニック振興組織です。
IFOAM自体はオーガニック認証機関ではありません。
ISO(国際標準化機構)の規範にのっとった厳しい基準を設け、認証機関を通じて審査を行った上でIFOAM認証を発行しています。
1991年にフランスで設立。
フランス農務省がオーガニック食品認可のために設立した国際的なオーガニック認証機関です。
ヨーロッパを中心に世界80ヶ国以上でオーガニック認証の活動を行っています。
1964年にフランスで設立。
フランスでは最も歴史あるオーガニック組織です。
農場訪問展示会やシンポジウムを開くなど、積極的に有機農業運動を進めている組織としても知られています。
1987年にオーストラリアで設立。
オーストラリアでは最大規模のオーガニック認定機関です。
AQIS(オーストラリア検疫検査局)より正式に許可を受けており、日本の有機食品JAS規格の認定機関としても登録されています。
1924年にドイツで設立。
ドイツでは最も歴史ある民間のオーガニック認証機関です。
生力学的自然農法(ビオディナミまたはバイオダイナミック農法)が実践されているかどうかなど、世界的にも厳しい基準が設けられています。
1971年にドイツで設立。
ドイツ全土とイタリア北部において管理運営を行っているドイツ最大の有機農業協会です。
農水産物加工や養蜂、コスメティックなどさまざまな職種が携わっており、約5,800もの農家や生産者が加盟しています。
アメリカ農務省の制度の1つである、NOP(全米オーガニックプログラム)によってオーガニックであると認められた食品に表示できるマークです。
95%以上、または100%オーガニックの原料を使用した食品でなければマークの使用は許されません。
世界のオーガニック認証の中でも厳しいとされています。
日本のオーガニック認証機関は、先にご紹介した通り56団体です。
その中でも有名な認証機関とオーガニック表示(マーク)をご紹介します。
1993年に日本で設立。
国内で初めてオーガニック認証活動を開始した民間団体であり、国内で唯一IFOAMに認可された認証機関です。
有機JASの基準にもとづいた審査だけではなく、IFOAMなどの国際的な基準にもとづいた審査もできる機関として知られています。
農林水産省の有機JAS認証制度によって、JAS規格をクリアしていると認められた食品などに表示できるマークです。
有機JAS認証制度とは、農林物資の規格化・品質表示に関する法律である「JAS法」にもとづいたオーガニック食品の認証制度を指します。
有機JAS認証制度では、JAS規格を厳守して生産された農産物や加工食品に対して「有機」「オーガニック」の表示や有機JASマークの使用を許可しています。
オーガニックであることを認証する機関や、オーガニックを証明する表示は国内外問わずさまざまです。
認証機関や表示によって基準に差はあるものの、オーガニック認定されている製品を選ぶことで、化学物質や遺伝子組み換え原料をある程度回避することができるでしょう。
また、自分自身や子どもたち、そして環境を守ることにもつながります。
安心・安全なオーガニック食品を、ぜひ日常生活に取り入れましょう♪
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