名前が似ているこの2つ。
一体どんな物なのでしょうか?
ココナッツオイルに含まれる大切な成分、ご紹介致します!
ダイエットや健康への効果が期待されているココナッツオイル。
保湿効果はもちろん、抗菌作用にも優れた成分を含んでいるため、
小さな傷の治りを早める効果や感染症予防効果があるのではと期待されています。
ココナッツオイルが体に良い影響を与えるとされる理由は、ココナッツオイルに含まれる成分にあります。
そこで今回は、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸の1種、カプリル酸とカプリン酸についてご紹介します!
中鎖脂肪酸とは、ヤシ科植物の種子の核部分に含まれている天然成分。
油の主成分である脂肪酸の1種で、母乳にも含まれています。小さな子どもが口にしても安心です。
脂肪酸は複数の炭素が鎖状につながった構造をしています。
脂肪の性質は、この構造や種類によって異なるのです。
例えば、オリーブオイルやキャノーラオイルなどの一般的な植物油に含まれる長鎖脂肪酸は、
炭素の結び付きが11以上と長いことが特徴です。
一方ココナッツオイルなどに含まれている中鎖脂肪酸は、炭素の結び付きが8~10程度です。
このような脂肪酸の構造の違いは、人の体にどのような効果をもたらすのでしょうか。
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が多く含まれていますが、その中鎖脂肪酸の約半分はラウリン酸です。
それでは残りの中鎖脂肪酸はどのような成分なのでしょうか?
ココナッツオイルに含まれている、ラウリン酸以外の中鎖脂肪酸の1種がカプリル酸です。
カプリル酸は炭素の結合数8の中鎖脂肪酸で、抗菌作用に優れた成分として知られています。
カンジダ症やバクテリア感染症の治療に使用されることも。
特に、腸内のカンジダ菌に対して有効に作用するようです。
また、「MCT(中鎖脂肪酸)オイル」と呼ばれる、
中鎖脂肪酸のみで作られた人工的なオイルにもこのカプリル酸が多く含まれています。
MCTオイルは消化吸収に優れた中鎖脂肪酸だけを使用しているため、
食事制限中の方や食事療法中の方の栄養補給に役立てられています。
カプリン酸も、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸の1種です。
カプリル酸と名前がよく似ていますが、カプリル酸は炭素の結合数が8、カプリン酸は10とまったく違う物質です。
カプリン酸もカプリル酸と同じく抗菌作用に優れた性質を持ち、医薬品の原料としても使用されています。
また、カプリン酸もMCTオイルに多く配合されています。
腸内のカンジダ菌に有効に作用するとされるカプリル酸に対し、
カプリン酸は口腔内のカンジダ菌に有効という研究結果も出ています。
ココナッツオイルで口をすすぐ「オイルプリング」などを行えば、カプリン酸が口腔内の雑菌除去に役立ってくれることでしょう。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸の1種、カプリル酸とカプリン酸についてご紹介しました。
カプリル酸もカプリン酸も抗菌作用に優れた成分のため、腸内環境や口内環境を整えるための役に立つのではないでしょうか。
なお、使用するココナッツオイルは添加物不使用のヴァージンココナッツオイルがおすすめです。
ヴァージンココナッツオイルは製造過程において高温精製や脱臭・漂白工程を通していないため、安心して使用することができるでしょう。
また、今回ご紹介したカプリル酸やカプリン酸などの豊富な栄養素が多く残っていることにも注目です!
高温精製や脱臭・漂白工程を通したココナッツオイルに比べて、より良い影響が期待できるのではないでしょうか?^^
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